2008年04月18日

根岸競馬場跡を見ずに横浜は語れません





さて、前回は根岸森林公園が、まさに横浜の「歴史的意外性」をもっていまして、実はこの根岸森林公園は日本で初めての本格的競馬場の跡地であると言うお話をしました。

競馬場跡と言えば、東京の目黒にも「元競馬場」と言うところがありますが、目黒のものは名前だけで、何も残っていません。

この根岸森林公園は、Google Earthで見ますと、競馬場としての形が綺麗に残っていまして、トラックの形などははっきりわかりますので、ぜひGoogle Earthをご覧になってみてください。

それに、すばらしいのが、競馬場の観覧席の建物が残っていることです。

一見すると廃墟みたいに見える建物ますが、よ~く見るとすごい豪華建築であることが分かると思います。

観覧席は、1等と2等があったのですが、今残っているのは1等のものだけです。

この一等観覧席は、昭和5年(1930年)、アメリカ人建築家J・H・モーガンにより設計されたもので、鉄骨鉄筋コンクリート作り等言う当時の最先端技術で作られたものです。

目立つのは3本の塔なんですが、おそらくこれはエレベーターだったと思うのですが、定かではありません。

今ではこんな贅沢な建物はできないだろうなと思うくらい、存在感を感じさせる建造物です。

例えば、丸い窓枠に月桂樹のようなデザインが施されていまして、このあたりはほんとに贅沢な感じです。

残念なことに、メインテナンスが行われていないので窓ガラスは全て板で塞がれていまして、痛々しい感じがします。

横浜にこられたら、ぜひMM21地区だけでなく、この根岸森林公園まで足をのばして、一等観覧席を眺めてみてはいかがでしょうか。

目をつぶると、サラブレッドが足音をたてながら走っている姿が目に見えるような感じがするから不思議です。  


Posted by 山手のドルフィン at 11:37根岸森林公園

2008年04月18日

横浜の「歴史的意外性」

前回、『「歴史的意外性」もありますね。 現代的なMM21を歩いていくと、赤レンガ倉庫が見えてきたり...。

なにしろ、赤レンガ倉庫ができたのは1911年ですからね~。 

ちょっとしたタイムスリップをしているような感じなんですよね。』と書きましたが、今日はその続きです。

横浜に観光で来る方は、海沿いの観光スポットに行かれると思います。

そう、MM21地区、元町、中華街、そして山手の洋館地区あたりでしょうか。

でも、この山手地区を尾根つたいに根岸方面に行きますと、根岸森林公園と言う巨大な公園があります。

ユーミンの「海を見ていた午後」と言う歌で有名な「ドルフィン」と言うレストランがある地区なので、今の30歳代以上の方は良くご存知かと思いますが、最近の20歳代以下の人には、「ドルフィン」と言ってもちょっと???みたいですね。

歌を含めて、いろんな文化を継承しなくなってしまった私たち日本人の悲しさですね。つい10年・20年前のヒット曲さえ消えてしまうんですからね~。

さて、この根岸森林公園が、まさに横浜の「歴史的意外性」をもっていまして、実はこの根岸森林公園は日本で初めての本格的競馬場「根岸競馬場」の跡地なんです。

(次回に続きます)  


Posted by 山手のドルフィン at 10:15根岸森林公園